3.激変した環境

私が入学した学部は、1クラス50名のクラスだった。

その中で女子は8人。

今まで6年間通った中学高校は、女子校だっただけにまるで異世界だった。

教室に入るやいなや、どうにもソワソワ。

もともとこの学部、先の仲の良かった友だちMちゃんが選んだ学部で、自分では100%選ぶはずもない学部だった。


まさかこういう事態になろうとは…何度後悔したって現実は変わらない。

慣れない環境で、いろんなことが初めて尽くし。

友だちもクラス内に1人同じ高校の人がいたのだが、行動を共にするほど親しくはなかった。

4月の半ばだったか、泊りがけのオリエンテーションがあった。

そこで初めて人見知りの私にも、新しい友だちが出来た。


構内は、共学だけにいつもエネルギーで満ち溢れ、サークルの勧誘もたくさんあった。

その中で私は、高校時代からやっていた演劇部に入部することになった。

というのも、先のエスカレーター式で上のJ大学へ行った高校時代のクラブ仲間たちが、そのまま引き続き演劇部に入ることになったのだ。

そこで大学は違えど演劇部に入ったら、市内の大学のサークル繋がりということで、しょっちゅう会えると思ったからだ。


こうしてようやく少しずつ大学生活に馴染み始めたという頃、何となく自分の身体に異変を感じ始めた。

日日是好日

1987年から平成までの、1型糖尿病と共に過ごした日々を綴ります。 今日一日がたとえどんな日であっても、ベストを尽くせばすべて好し。 これからも、そんな気持ちで日々を過ごして行きたいな。 2019年4月4日~