9.大学生活は芝居漬け
大学生活は、ほぼ演劇のサークル活動で埋め尽くされていた。
通う大学が、恥ずかしながら自らの意志なく入った学校だったため、入った学部にも興味が持てず、2年生になったら転部しようとさえ思っていた。
今考えても、両親に申し訳ない。
弟妹もいて決して裕福な家庭ではなかったのに…。
当時の自分に「もう少し勉強すれば?!」と言ってやりたい。
さて、そのサークル活動。
病気を発症した秋から約1年休部して、翌年の秋からまた再開した。
大学で知った演劇の世界は、高校時代に触れたそれとはかなり大きく違っていた。
起承転結がきっちりと決められた教科書通りのお芝居だけではなく、それ以上に作り手たちのオリジナリティが尊重された世界。
形にこだわらず自由な発想をするにあたって、いろんな意味でかなり鍛えられた。
まず、活動の場が自分の大学以外にも広がり、市内の他2大学3劇団をフリーで参加した。
そして何と言っても学生演劇なので、限られた予算内で作品を作らなければならない。
そのためほとんどの芝居において、キャスト(役者)とスタッフを兼任していた。
そのうちキャスト面では、役を演じるその前の準備段階(その役についてとことん考え、深く掘り下げること)からの演じるまでを担う。
スタッフ面では、その多くは音や音楽をある設定やシーンの中で活かす音響効果を担当することが多かった。
これらの経験は、後々の自分の人生にとても役立ったように思う。
それにしても、何かに打ち込めることがあるということは本当に幸せなことだなぁと、改めて思う。
【番外編】
↑ 演劇に携わった者は必ず一度は読む漫画『ガラスの仮面』。
もれなく私もよく読んだものだ。
↑ 月影先生の存在感は時代を超えてすごい。
↑出た、白目!
30年以上の時を経て、未だ紅天女をどちらが演じるか、決着が着いていないらしい。
早く決めないと、二人ともお婆ちゃんになっちゃうぞぉ!
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